べにふうき
「べにふうき・紅富貴」は、国産紅茶「べにほまれ」を母種にもつ交配品種です。1965年、鹿児島県枕崎市にある農林水産省の旧野菜・茶業試験場で生まれました。
http://www.fujiwara-chaho.co.jp/SHOP/199627/234875/list.html
国産紅茶は、文明開化の明治時代に日本の風土に合わせて品種改良された日本生まれの紅茶です。当時、政府は国産紅茶を国の輸出産業に育てようとしていましたが、価格等の問題で輸入紅茶に勝てず、壊滅的な打撃を受けました。
しかし、試験場の研究者の熱意によって、栽培自体が絶えることはなく、93年に品種登録をされたあとも、ひっそりと栽培されていました。それゆえ「幻の紅茶」と言われています。
「べにふうき」は、紅茶の品種ですが、これを緑茶の段階で仕上げることにより、「メチル化カテキン」が多く含まれることがわかってきました。
「メチル化カテキン」とは、独立行政法人・農研機構・野菜茶業研究所(静岡県島田市)の野菜・茶機能性研究チームの山本万里さんらが、名付けたもので抗アレルギー成分のことです。
この「メチル化カテキン」がの効用が産学官共同研究で研究が進められています。
【2007年1月27日 毎日新聞 企業特集 ヘルシーレポートより抜粋】