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尾道学研究会第11回特別例会

(勉・つとむ 玄洞筆)

賢愛斉貴(けんあいせいき)  従只比一字(ただこのいちじより) 出到来(出でて到来す)                                                   賢いことも愛し慈しむこともどちらも尊いことだが、この勉めるという字から始まり来ている。賢明に勉めることの大切さをいう。

山口玄洞翁没後70周年記念顕彰事業の一連の行事も、11日で終了します。尾道学研究会第11回の特別例会は、山口玄洞翁のことを丁寧に掘り起こしていった林 良司さんの解説で締めくくられました。

この一ヶ月は、山口玄洞翁の生き方について、いろいろな角度から紹介され、社会貢献、勤勉、努力、信仰と、一昔前の日本人であれば持っていた日本人としての素養を思い出させていただける意義深い期間となりました。

玄洞翁が日ごろ申されていたことは、「物事は思うようになっただけでは、成功は難しい。思いもかけぬことがなくては、成功したり、お金が貯まったりはしないものである」と、申されていたそうです。「思いもかけぬことがあって成功する」とは、常識を越えた各人の福運のことす。・・・・・(中略)・・・・・努力と信仰ということで、神仏のご加護ということになります。『山口玄洞翁と尾道』・岡田正人(故人)

尾道に上水道の敷設の為に103万5千円を寄附し、これは平成五年の価値に換算すると1300億円になります。第一期の工事が終了して千光寺山の中腹にまで水道がいくようになると尾道の人口は増えていったようです。

しかし、人口が増えるに従い水が不足してきます。そこで第二期工事をしようということになり、時の市長が嘆願に行きます。翁に第一期工事のお礼を述べ今の現状を伝えます。翁は熱心に問題点を聞き直します。                                そのやりとりがすんだあとに、翁はこう言われたそうです。  「私は、お金は惜しくありません。しかし、尾道の人たちが努力をしている姿がみせません。今、お金を出せば、冥利(善い種)がつきます。それは、尾道の人のためにはなりません。今一度、尾道の人が自分たちで努力をして、どうしても駄目なら寄附をします」

この言葉は、本当に尾道を愛し尾道の人たちのことを願って出された言葉だと思います。当時の玄洞翁にとって第二期工事の13万5千円は、さほどの負担ではなかったと思われます。

玄洞翁は、午前2時半に起床し水垢離(みずごり)をとり、念仏を4時間半、般若心経を30分唱え、それから通常の仕事をしたと言われています。宗派を超えて「念仏と般若心経」をあげ、寄進をされたそうです。

少しでもいいから、大きな大きな心の玄洞さんのような人になりたい。聴講する人は年配の方が多かったようですが終わる頃には子供の頃のように純粋な気持ちになれる研究会でした。

(創業当時の茶箪笥と大福帳です。

人間は努力次第で何事も成就しないことはない。

怒れる竜の口中の玉でも容易に獲ることができる。

                山口玄洞

尾道の街は、この一ヶ月に玄洞翁の善因(善い種)を受け継いだ人がたくさん出てきました。このことは尾道に、きっと善果(善い実)をもたらしてくれる気がします。

【山口玄洞翁没後70年特別展 無事終了しました】

       

手作りの温もりで名誉市民を顕彰」そんな見出しが、地元の新聞に載りました。尾道市の水道の大恩人であり名誉市民の山口玄洞翁の没後七十年を記念して、顕彰会と市水道局それに尾道学研究会による玄洞翁の遺徳を偲ぶ展示会が、街かど文化館で山口玄洞家六代目当主夫妻をお迎えして始まりました。

この遺徳展は、玄洞翁の七十回忌にあたり、尾道学研究会と協力して実現にいたったことが紹介され、佐々木猛朗顕彰会長と尾道学研究会会長の天野安治さん、井上文伸議長の挨拶に続き、テープカットが行われました。

その後、今回の展示会で資料収集から“手作りの資料”づくりに奔走した林良司さん(尾道学事務局)が、六代目山口玄洞夫婦を案内して資料の解説を行いました。

    

(玄洞翁は、大八車を引いて街を歩いた) 

オープニングセレモニーには、顕彰会のメンバーに市水道局、尾道学研究会、高橋玄洋さん、村上選さん、佐藤苔助さんや、松谷成人会長以下新政会のメンバーと、商店街の人たちが多く参加し、顕彰会、学識経験者、尾道学研究会、行政、議会、市民、商店街が協働した「心温まる特別展」となっています。

入場料は無料です。是非、お出かけ下さいね。

尾道学研究会では、会員を募集しています。あなたもこの機会に参加しませんか?

【問い合わせ先】尾道学研究会企画事務局 林 良司さん TEL080-5612-9108まで。

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