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2008年3月 桃月

出町柳にある長徳寺の
淡紅色のオカメ桜が見頃を迎えています。

→もっと、ご覧になりたい方は、リンク集「「京・壷螺暮」の松風さんから入ることができます。

都会で働く企業戦士の皆様に、日本の心を送ります。

京都の歳時記   

三月を迎えると釣釜の茶趣とともに、「上巳の節句」である雛祭の取り合わせで一会を工夫していただきます。                  

さらに、お茶の世界では大切な行事のである「利休忌」によせて、利休居士にちなむ掛け物に菜の花を供えて茶聖の道徳を偲びます。お稽古の時も、どこかで利休居士を偲ぶお道具を取り入れたいですね。

追善として、「茶カブキ」「回り花」などをすることは、日頃の修練を試し発揮する良い機会となりますね。

この月から多く釣釜となり、広間では鎖を、小間では竹の自在(じさい)を、天井の蛭釘(ひるくぎ)から下げて、それに釜を釣ります。釣る釜なので、釜の形は、筒型、棗型、鶴首、車軸といった細長い目の釜が好まれます。釣釜では五徳(ごとく)を使用しないのが約束ですので、その代わりに五徳の蓋置を用いることが多いようです。

「茶掛」は「桃花笑春風・とうかしゅんぷうにわらう」・・・桃の花をみていると春への無限の可能性を感じ、心までがふくらんでくるようです。人間の心を和やかに、そして陶酔させてくれるのも理想郷である場所を桃源郷というように桃の花です。桃の花が開き、暖かい春風を受けてほほえんでいる様子を思い浮かべながら一椀を味わうこともいいですね。

「桃花微笑春・とうかはるにほほえむ」・・・中国の唐の時代に霊雲和尚様という方がいらっしゃいました。和尚様は桃の花が開のをみて大悟されたというお話があります。三月は、「雛の節句」と言われ、桃の花が無心にほほえむ姿と、幼い女児が無心に雛壇のもとでほほえんでいる姿は、「童心は祖心に通ず」ということを思い起こさせてくれますね。微笑の心が伝わってくるようです。

お彼岸の頃に掛けられるお軸としまして、「修六度萬行・ろくどまんぎょうをしゅうす」があります。(意味は、無料メールマガジンでご紹介させていただいております。トップの左サイトから登録をしていただけます)

3/1日は、京都・宝鏡寺で「人形展」が始まります。古代御所人形の拝観ができます。(~4/3日まで)

東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、天平勝宝4年(752)、東大寺開山良弁僧正(ろうべんそうじょう)の高弟、実忠和尚(じっちゅうかしょう)によってはじめられたと伝えられます。以来一度も途絶えることなく続けられ、平成13年(2001)には1250回を数えました。この法会は、現在では3月1日より2週間にわたって行われています。

3/2日は、若狭・小浜の遠敷(おにゆう)明神をお祀りする神宮寺のお水送りです。これは、東大寺二月堂で3月13日未明から行われるお水取りの水が、遠く若狭の遠敷(おにゆう)川の鵜の瀬から浄められた香水が地下を通って、二月堂のほとり良弁杉(ろうべんすぎ)のもとの若狭井へ送られるという伝説にもとづき行われる。この水がはるばる二月堂のお水取りの行事に繋がり、このお水取りがすむと若狭にも春がやってくると言われています。

3/3日は、京都・下鴨神社で「流し雛」が行われます。上巳の節句(じょうしのせっく)ともいい、桃の節句、重三(ちょうさん)ともいう。昔、上巳の日に形代を作って、祓いを行ったことがいつしか雛祭りとなり、宮中や貴族の遊びとなり、室町時代から雛人形を作り、江戸時代に入ってからは、女児を持つ家では必ずこれを行うまで盛んになりました。

3/9日は、京都・貴船神社で「雨乞い祭り」が行われ、3/10日には、保津川下りが始まります。

3/12日は、奈良の「お水取り」が行われます。奈良・東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)の一つです。この日、篭松明の盛んな行法が終わって深更の2時、大松明に続いて咒師(じゅし)を先頭に練行衆が手松明、法螺貝、金剛鈴、牛王杖を持って良弁杉のもとにある閼伽井(あかい)屋の御香水を汲み取り本堂に運びます。この夜、童子が回廊で振り返す大松明の火の粉を浴びると厄よけになるとされています。御香水をいただけば諸病諸厄が四散すると言われています。関西では、お水取りがすむと春がやってくると言われています。

「お松明」は修二会の期間中毎日ありますが、3月12日については、非常に混雑して危険なため、入場規制が行われます。また当日は、午後4~5時より午後9時まで、周辺道路の交通規制も実施され、自動車での進入が出来なくなりますので、ご了承ください。


3/13日から京都・法輪寺で十三参りが行われます。十三歳の子供が知恵を授かりにいきます。(~5/13日まで)奈良・春日大社では、「春日祭」が行われます。春日大社は、藤原氏の氏神です。京都の賀茂神社、石清水神社とともに三勅祭として古い伝統を保っています。

3/14~3/16日まで、京都・東福寺、泉涌寺で「涅槃会」で、「涅槃図」の公開があります。本法寺は、15日のみとなります。釈迦牟尼の入滅したのは旧暦の2月15日と言われますが、これを新暦に改め月遅れにした涅槃会の法要が各寺で営まれています。京都の東福寺・泉涌寺では、日本でも最大級の大きさの「涅槃会」がご開帳されます。

3/15日は、京都・嵯峨の清涼寺釈迦堂では、釈迦入滅の日にあたって、大柱松明に火を点じます。「嵯峨のお松明」です。豊作の様子や米相場の動きを占うとされています。

3/21日は、京都・東寺の弘法市が行われます。

春分の日を前後3日間は、春の彼岸会が各地で行われます。春分を中日とする7日間の仏事供養です。彼岸は煩悩の此岸(しがん)を離れて涅槃の世界に到達することで、太陽が真西に沈む春分・秋分の日を選んで、人々に仏様の所在を示すと言われています。3月17日が彼岸の入りです。お墓参りをしてご先祖様を供養いたしましょう。彼岸団子とぼたもちを作って仏様にお供えいたします。
3/25日は、北野天満宮で「天神市」行われます。

3/28日は、「利休忌」です。利休様は泉州堺にお生まれになり、茶の湯を北向道陳(きたむきどうちん)・武野紹鴎に学び、茶道を集大成された茶聖です。天正19年2月28日に、自刃なさいました

二十四節気(七十二候)

【雨水 2/19日頃】陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧) 空から降るものが雪から雨に替わる頃、深く積もった雪も融け始める。春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める。

【初候 2/19日】土が潤い起る(つちが、うるおいこおる)

【次候 2/24日】霞始めてたなびく(かすみ、はじめてたなびく)

【末候 2/29日】草木萌え動く(そうもく、もえうごく)

【啓蟄 3/5日】陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧) 啓蟄は冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味。実際に虫が活動を始めるのはもう少し先。柳の若芽が芽吹き蕗のとうの花が咲く頃である。

【初候 3/5日】巣籠もりの虫戸を開く(すごもりのむしとをひらく)

【次候 3/10日】桃始めて咲く(もも、はじめてさく)

【末候 3/15日】菜虫蝶と化す(なむし、ちょうとかす)

【春分 3/20日頃】日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧) この日をはさんで前後7日間が彼岸。花冷えや寒の戻りがあるので暖かいと言っても油断は禁物。昼夜の長さがほぼ同じ頃であり、この後は昼の時間が長くなって行く。

【初候 3/20日】 雀始めて巣くう(すずめ、はじめてすくう)               

【次項 3/25日】 桜始めて開く (さくら、はじめてひらく)                        

【末候 3/30日】 雷声を出す(かみなり、こえをだす)

七十二候は中国で生まれたものですが、日本に伝わってから気候の違いや日本に生息しない動植物などの名前を入れ替えるなど、時代や編者により多くの版があり、どれが正しいとは言えないのが現状です。
 上記は明治時代の伊勢神宮略本暦に記載されたものです。

銘は、「春霞」「蓬生」「霞」「春雨」「西王母」「侘助」「玉椿」「春山」「弥生」などがあります。

季語は、「桃の節句」「雛」「白酒」「曲水」「鶏合」「東風」「春の川」「春日祭」「お水取り」「涅槃」「苗床」「桑の芽」などがあり、この月は植物の季語が多いです。 うまく使って春らしい温かい句を作られてはいかがでしょうか。

春暁(しゅんぎょう)の波の忘れ藻連れ去る藻  (篠田悌二郎)『馬酔木』       

  【3月の着物のお約束】

(お雛様をイメージした帯)

3月の着物は、「紋意匠縮緬」[一越縮緬」「御召し」の袷に、長襦袢も、「袖無双の胴単衣」「綸子」「縮緬」「錦紗の無地やぼかし」などの袷で、帯は袷の帯がよろしいようです。

半衿は、「薄色の塩瀬」か「縮緬」で、帯揚げも冬物で「.綸子の輪出絞、ぼかしなど」帯締めは「観世撚り」「角打ち」「冠組」等、細めのもので、早春の季節ににふさわしい装いとなってきます。

お茶会も、ひき続き初釜や梅見の茶会が行われます。凛とした空気の中で着物姿が映えるこの季節には、「無地縮緬」「小紋染め」の羽織や、コートは、道行・道中着で「綸子」か「御召し」タイプが可愛いですね。

暖かくなってきているので、コートも三月中旬から単衣、下旬は単・紗袷でも、その日の気温で使い分けて良いようです。服装もだんだんと軽やかになってきますね。

お茶会で大切な草履が迷子になることがあります。そんな時は、「わたしの草履」で、自分の草履をしっかりと目印をつけてしまいましょう。→名物裂で作られていて840円です。

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