六月の茶花
【六月の茶花】
六月は、入梅とともに青葉の盛りとなります。夏の訪れが日ごとに感じられ、夏花の種類が最も多くなります。
籠花入れや、竹の一重切りに、いろいろな茶花を取り合わせて楽しむことができる季節ですね。
(姫百合) (白花唐打草)
姫百合と白花唐打草を、三友籠に入れてみてはいかがでしょう。(白花唐打草は、唐糸草によく似た白い花です。)
(河原撫子) (沼虎の尾)
沼虎の尾は、花穂の形を虎の尾にたとえ、沼地に生えることから名づけられました。
河原撫子と、沼虎の尾を、手付唐物写籠に入れ、端正な風情を楽しむのもいいですね。
(吾亦紅) (七段花)
七段花(しちだんか)は、日本古来のアジサイですが、まぼろしのアジサイといわれています。絶滅したと考えられていましたが、1950年代に六甲山に一株だけ自生していたものが発見され、今は栽培されています。
(白楽天・白杜鵑) (桔梗)
白楽天は、白杜鵑とも言われます。紫色の桔梗と合わせて涼しげな席を演出してみてはいかがでしょうか。
「吾亦紅と七段花」「白楽天と桔梗」は、竹の一重切りに入れてみてはいかがでしょう。