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2013年10月 神無月・神去月

十月は、名残の季節です。従ってお茶の取り合わせも殊更、侘びた風情を求めるようになります。この季節には、残念物が活されてきます。

この時期には、物をいとおしむ心を銘に表す数寄者の極意を映し出したお道具がたくさんあります。お道具の銘のいわれに気をつけてみることも、面白いことですね。

「茶掛」は、「落花随流水・らっかりゅうすいにしたがう」という言葉があります。

「だんだん」は、出雲地方の言葉で「ありがとう」ということです。出雲とえば、松江。松江といえば、松平不昧公のお膝元です。

松平不昧公は、臨済宗大徳寺派の天真寺の住持であった大嶺和尚について禅の修行をされました。不昧公の和歌の中に、「散るは浮き 散らぬは沈む もみじ葉の陰は高雄の山川の水」とあります。

枝を離れ落ちたもみじ葉は、流水に従い流れていき、枝を離れていないもみじ葉は、影を水底に映したままです。ともに、無心にそのままの流れにそっている姿が見えてきますね。

ゆく秋をしのびつつ「落花流水に随う」という心を感じてみたいものです。

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大津・真野川では、コスモスが咲き始めました。

二十四節気(七十二候)

【秋分 9/23日】陰陽の中分となれば也(暦便覧)暑い日は減り、代わりに冷気を感じる日が増える。昼と夜の長さがほぼ、同じになることで、この日は秋彼岸の中日である。秋の七草が咲きそろう頃である。

【末候 10/3日】水 始めて涸る(みず、はじめてかる)

【寒露 10/8日】陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧) 冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。稲刈りもそろそろ終わる時期である。

【初候 10/8日】雁来る(がん くる)

【次候 10/13日】菊花開く(きっか ひらく)

【末候 10/18日】蟋蟀戸にあり(きりぎりす とにあり)

【霜降 10/23日】つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也(暦便覧) 北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始める、代わって山を紅葉が飾る頃である。

【初候 10/23日】霜始めて降る(しも はじめてふる)

【次候 10/28日】小雨時々降る(こさめ ときどきふる)

【末候 11/2日】紅葉蔦黄ばむ(もみじつた きばむ)


七十二候は中国で生まれたものですが、日本に伝わってから気候の違いや日本に生息しない動植物などの名前を入れ替えるなど、時代や編者により多くの版があり、どれが正しいとは言えないのが現状です。
 上記は明治時代の伊勢神宮略本暦に記載されたものです。

銘は、「秋扇」「柿の蔕」「包柿」「秋の空」「菊花」「浜荻・はまおぎ」「秋山」「菊月」「振鼓」「秋夜」「西条柿」「夜長」などがあります。

季語は、「稍寒・ややさむ」、「朝寒」、「龍田姫」、「後の月」、「金風」、「雁渡し」、「霧」、「露時雨」、「砧」、「新酒」、「障子洗う」、「勝栗作る」、「鶉・うずら」、「鴫・しぎ」、「山雀・やまがら」、「小鳥網」、「囮・おとり」、「紅葉」、「山粧う」「苔紅葉」「銀杏落ち葉」などです。

「おもしろう松笠もえよ薄月夜」 服部土芳 『猿蓑』

服部土芳は、師の松尾芭蕉を家に招いたときに、詠んだ詩です。風雅の人、芭蕉をお迎えするときに、ほのかに月光がある夜に、庭先に落ちている松笠を薄月夜の中で燃やすという趣向に苦心する豊かな心が見えます。

「九月の歳時記」

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