十一月の着物のお約束
【十一月の着物のお約束】
十一月になりますと、お茶の世界は、お茶のお正月「炉開き」となります。
正式な「炉開き」のお茶事のお招きがございましたら、男性は、黒羽二重のお対(着物と羽織がおそろい)の五つ紋付き、仙台平の一般礼装で、寄付で、羽織をあずけ席入りをします。
女性は、無地縮緬の五つ紋付き比翼仕立ての色無地に袋帯の礼装で、男性にあわせます。
(道長取蜀江文様の袋帯)
11月の着物は、「綸子」「一越縮緬」「紬の袷仕立て」に、長襦袢も、「綸子」「錦紗」などの生地に袖無双胴単で、帯は袷の織帯がよろしいようです。
半衿は、「塩瀬」または「縮緬」で、帯揚げも冬物で「綸子」「縮緬」「絞り」帯締めは「唐組」と、錦秋の頃にふさわしい装いとなってきます。
お茶会も、炉開きの茶会や紅葉を愛でる会など、上手にお洒落をアピールしたいですね。気温も冷え込み木枯らしが吹き始めるこの季節には、「袷の小紋」や「紬の羽織」や、「綸子」や「紬」の道行きコートが必需品となってきますね。
草履もつや消しのエナメルなどはいかがでしょうか?