五月の着物のお約束
【5月の着物のお約束】
着物は5月までを「袷」の時期としております。茶道の根元は風炉にありと重んじられるのに従い、初風炉では、訪問着や付け下げがふさわしいようです。すがすがしい5月は、白の綸子の着物には、おとなしめの帯の色柄が似合うでしょう。帯揚げ、帯締は、淡い若草色で、帯をひきたたせましょう。
(爽やかな鉄線の帯)
5月の着物は、「紋意匠縮緬」[一越縮緬」「楊柳縮緬」「紬縮緬」「紬」の袷、下旬になると暑くなるので、単衣でもよろしいようです。長襦袢も、「単衣」、帯は「単帯」「絽帯」がいいでしょう。
半衿は、「塩瀬羽二重」で、帯揚げ「.輪出し絞り」「無地の縮緬」帯締めは「平源氏組」「観世撚り」等がよろしいようです。
道中は、日差しが強くお着物をいためてしまいます。暑いのですが、レース・絽・紗の道行が一枚あると便利ですね。