十一月の茶花
お茶の世界では、11月初旬から中旬は、「茶の湯の正月」ともいわれる炉開きの月となります。
(炉開き椿)
茶花も秋草に変わって茶席には、冬の花の代表である椿が姿をみせはじめます。照り葉と取り合わせ、冬の足音を聞きながら残り少ない秋の風情を楽しみます。
(椿・初嵐) (椿・西王母)
茶花は蕾が良いようですが、種類がよくわかるように開いた写真をのせています。
【初嵐椿】 別名・白玉椿です。白色・一重咲きの小~中輪の椿です。紅葉した花水木のひと枝を備前焼の掛花入れにいれてはいかがでしょう。
初嵐椿は、葉が大きいので唐金曽呂利に入れて、端正な姿を楽しむのもいいかもしれません。
糸目鶴首花入れも、すらりとして姿が美しいです。
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【西王母椿とハシバミ】 尺八の竹花入れにいれて清らかな桃色の「西王母椿」と、すがれた「はしばみ」の取り合わせも炉開きを迎えた心のときめきを感じさせてくれます。
(はしばみ) (くろもじ)
【曙椿とくろもじ】 尺八の竹花入れにいれて初々しい薄桃色の椿に芽吹いたばかりの「くろもじ」をひと枝、取り合わせることも清々しい席になります。
(加茂本阿彌椿) (紅満作)
【加茂本阿彌椿と照葉の丸葉の木(紅満作)】 竹の一重切りに入れる時は、バランスが難しいですよね。照葉は、大きなハート形です。慎重に・・・。
中村翠嵐窯の鶴首花入れも照葉が、引き立ちます。
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(石蕗・つわぶき) (満作)
他に「磯菊」「小楢」「更紗灯台(さらさどうだん)なども、今の季節を彩ります。